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イントロダクション

カトリーヌ・ドヌーヴ
『8人の女たち』

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カトリーヌ・フロ
『大統領の料理人』

フランスの2大女優が、驚く程ハマり役!? 人生を彩るメッセージを届けてくれる

もしも、何もかも正反対の相手が突然現れて、自分を予想外の未来へと導いてくれるとしたら——?
セーヌ川が流れるパリ郊外を舞台に、血のつながらない母と娘が30年ぶりの再会を果たす。
本来なら決して近づくことのない対照的な生き方をしてきた彼女たちが、互いの人生を交錯させ、やがて行き詰まった日常から心を解放してゆく——。
母と娘のユーモアのあるやりとりや、年齢を重ねたからこそ変化する女同士の絆が、共感と感動を呼び起こす。
映画界に咲き誇る大輪の花、カトリーヌ・ドヌーヴが、まるで彼女自身の生き方そのもののように、人生を謳歌する“母”役を演じ、チャーミングな魅力が全開! 度が過ぎるほど真面目な“娘”役には、『大統領の料理人』で脚光を浴びたカトリーヌ・フロ。この冬、あなた自身も気づかなかった心の扉を、“ふたりのカトリーヌ”が笑いと涙で、そっと開けてくれる——。

ストーリー

猫のように自由奔放に生きる、血のつながらない母と
ストイックで真面目過ぎる娘
母娘のやりとりが、笑いと感動を呼び起こす!!

助産婦として働きながら、女手ひとつで息子を育てあげ、地道な日々を送っていたクレール。
そんな彼女のもとに、30年前に突然姿を消した、血のつながらない母親ベアトリスから
「今すぐ、あなたに会いたい」と電話が入る。自己中心的でお酒とギャンブルが大好きなベアトリスは、クレールとは真逆の性格。ベアトリスと再会したクレールは、自由奔放な継母のペースに巻き込まれ、反発を繰り返しながらも、やがて人生の歓びや愉しみに気づき始める。二人の間に新たな絆が生まれる時、ベアトリスは“ある決断”をする事になり…。失われた時間を埋めながら、彼女たちが見つけたものとは——。

カトリーヌ・ドヌーヴ

カトリーヌ・ドヌーヴ
〈ベアトリス〉

プロフィール
カトリーヌ・フロ

カトリーヌ・フロ
〈クレール〉

プロフィール
オリヴィエ・グルメ

オリヴィエ・グルメ
〈ポール〉

プロフィール
カンタン・ドルメール

カンタン・ドルメール
〈シモン〉

プロフィール
ポリーヌ・エチエンヌ

ポリーヌ・エチエンヌ
〈セシール〉

プロフィール
マルタン・プロヴォ

マルタン・プロヴォ
〈監督・脚本〉

プロフィール

プロダクションノート

二人の主人公は、まるで“アリとキリギリス”

これまで大きな冒険をすることなく、他人のため堅実に働き続けてきたクレールと、お酒やギャンブルが大好きで、後先は考えず風のように生きてきたベアトリス。見事なまでに対照的で、「アリとキリギリス」のような二人を描いたこの作品をプロヴォ監督は寓話だと語る。「僕らはみんな、アリとキリギリスの両面を少しずつ備えている必要があるのでは? という問いかけを、ユーモアを交えながら作品に込めたつもりなんだ」
プロヴォ監督は続ける。「正反対の彼女たちは、少しずつお互いの違いを補い合い、知恵を共有し合っていく。ぶつかり合いは怖いけど、避けてばかりはいられない。人は衝突があってこそ、お互いの違いを理解できるものだ」と。

受け入れること、変わること

正反対の二人の関係性は、物語が進むにつれ不思議と変化していく。クレールは第二の母を、ベアトリスは生まれて初めて娘を手に入れることで、いつしか互いに、今まで誰にも埋められなかった心の隙間を埋め合う存在となる。それは、誰にも予想できなかった奇跡の化学反応だろう。失われた時間を取り戻した彼女たちは、二人の共通点である一人の男、クレールにとってはあまりにも唐突に消えてしまった父親で、ベアトリスにとっては人生で唯一本気で愛したその男を、それぞれのやり方で思い出すシーンだ。「過去を水に流すことは、未来を受け入れること。クレールにとっては新しい人生の始まりで、ベアトリスにとっては人生の穏やかな最期ということになるね」と監督は語る。

監督が助産師を主人公にしたかった理由

クレールの職業を“助産師”にしたのには理由があったと、プロヴォ監督は言う。それは、彼がこの世に生を受けた瞬間まで遡る。「僕自身が生まれた時、助産婦に命を救ってもらったんだ。彼女は自分の血液を輸血してまで、僕が生きることに身を砕いてくれたんだよ。感謝の気持ちでいっぱいだ」と。プロヴォ監督は2年前に母親から自身の誕生秘話を聞いて、すぐにその助産婦を探しに行ったが、手がかりは残っていなかった。彼女は既に亡くなっていたのかもしれない。そこでプロヴォは、自分のやり方で彼女に敬意を表し、この映画を彼女に捧げたのだ。

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